フェリージの特徴やベジタブルタンニンなめしによるナチュラルレザーなどフェリージ人気の秘密について紹介しています。
今や人気のバッグや小物などのイタリアブランド「フェリージ」。
フェリージのデザイン哲学は、「古きものは、美しきかな」です。
この哲学、一見保守的に聞こえますが、レトロモダンと呼ばれるフェリージに納得できますよね。
そんなフェリージの特徴は何でしょう。
フェリージの大きな特徴としては、製品バリエーションがとても豊富なことにあります。
継続展開されているベーシックなコレクションと、シーズンごとに登場する、新作のコレクションとの2つで製品ラインが構成されています。
新作コレクションが次のシーズンからベーシックコレクションに組み込まれることもあって、バリエーションがとても豊富です。
50人ほどの職人さんにより、裁断から縫製まで、全ての工程が丁寧な手作業で行われているという点も大きな特徴です。
フェリージは工業糊を使いません。縫製のみで生地を組み立てて縫っていくのです。
これにより、使用感がとても柔らかく、温かみのある製品になっています。
フェリージの製品は美しいレザーが特徴的ですが、フェリージで使われている革はすべて細かく厳選されたもので、ベジタブルタンニンなめしによるナチュラルレザーです。
ベジタブルタンニンなめしとは、聞きなれない言葉ですね。
植物の渋を使って革をなめす方法で、渋の種類によって、同じ牛革から色々な性質を持った革が作られます。
使い込むことによって熟していき、良い風合いが出てきて、美しい革の味が出てきます。
金具にもフェリージのこだわりがあり、ほとんどが真鍮素材です。
中には、創業した時から使われている、手で削りだした鋳型で作られているオリジナルデザインのものもあります。
各製品には、クラウンマークが付いていますが、これは15世紀からの古い歴史を持つフェラーラ地方の領主、「フェリージ家」 の紋章です。
気になるフェリージの価格帯は5万円〜8万円前後でしょうか。
フェリージを一度手に取れば、この値段でこの品質!と納得できると思いますよ。
小物、革製品やバッグなどの一流ブランド、フェリージ。
落ち着いた雰囲気で、それでいて遊び心もあるデザインが多くの人に愛されています。
その人気は、見た目だけでなく、素材や機能的な面も大きく関係しています。
フェリージの製品に使われている革は、上質な素材だけにこだわり、細かく厳選されたもので、ベジタブルタンニンなめしによるナチュラルレザーです。
「ベジタブルタンニンなめし」聞きなれない言葉だな、と感じる方も多いですよね。
鞣し(なめし)とは、動物の「皮」になめし液を使って、腐敗を防止して製品に使用できるような「革」にすることを言います。
ベジタブルタンニンなめしは、古くから用いられている樹木エキスを使って、革質を安定させる方法です。
植物に含まれているタンニンと、革に含まれるコラーゲンを結合させて、革の繊維組織を安定させるのです。
古くからの方法ですが、化学薬品を一切使わず、天然素材のタンニンを使ったこの方法は、環境保護という点からも注目を集めています。
また、ベジタブルタンニンなめしによる革は形状変化が少なく、素材自体を丈夫なものにし、摩粍に強くするなどの利点があります。
ですが、あまりにも手間がかかり、同時にコストもかかってしまうため、最近ではあまり用いられることのない、とても贅沢な加工法です。
これに対し、現在の革なめしの主流になっているものは、金属溶液を使用した「クロームなめし」です。
耐水性に優れており、テカテカした感じの革になります。
フェリージの製品は、職人さんが丁寧にベジタブルタンニンなめしを施した革を用いて作っているため、大量生産には見られない、独特な温もりをもつ製品に仕上がっています。
また、使い込んでゆくほどにさらにツヤ感が増して、深い味わいが出てくる製品に仕上がっています。
手間と時間をかけて作られた、この美しく丈夫な革が、フェリージ人気の大きな理由ですね。
現在、女性やビジネスマンの間で徐々に注目されているブランド「フェリージ」。
バッグはもちろん、財布やベルトなどの小物まで、シンプルで大人の雰囲気をもつデザインが男女問わず、幅広い人達の間で人気があります。
そんなフェリージは、どのようにして始められたのでしょうか。
フェリージは、1973年に、イタリアの北部にある、フェラーラという古都で生まれました。
フェラーラは、世界遺産にも登録されている、ルネサンス文化の中心地として栄えた美しい街です。
アレッサンドロ・フェリージとアンナ・リザ・フェッローニの2人が「新しい事を始めたい」という熱意だけで、独学で革製品の製作を学んで、小さな革工房をスタートさせました。
そして最初にベルトを作ったのが、フェリージの始まりです。
デザインと品質を追求して作られた彼らの製品は、徐々に注目を集めていきました。
1996年にはドメニコ・ベルトラー二がデザイナーに加わり、レトロでモダンなフェリージの独特のスタイルが出来上がって、デザインにも一層磨きがかかり、フェリージの名を一気に高めました。
現在では50人の職人を抱える会社に成長し、生産数は少ないですが、大量生産にはない独特の温もりとモダンなデザインを持つ製品を作り上げています。
日本でも、多くのセレクトショップで扱われていますね。
初めて日本で扱われるようになったのは、1987年にフィーゴが日本で展開を始めたのが最初です。
当初は「無名だけど一流品」という位置づけだったフェリージ。
現在では日本にたくさんのファンを持ち、多くの人に愛されているブランドとなっています。